簡単なトランプマジックで、お客さんの選んだカードが裏返しにひっくり返るマジックのやり方をお探しですか?
この記事では、お客さんの選んだカードが裏返しにひっくり返るトランプマジックのやり方を解説します。
テクニックらしいテクニックを使わなくても、見せ方ひとつでかなり本格的なマジックに見えます。
ぜひやり方をマスターしましょう。
【現象】簡単トランプマジック|裏返しにひっくり返るカード
まず現象を説明します。
カードを選んでもらう
マジシャンはお客さんに好きなトランプを1枚選んでもらいます。
カードを覚えてもらう
マジシャンが後ろを向いている間に、お客さんは選んだカードを覚えます。
今回は、スペードの3が選ばれました。
カードをトランプの山に戻す
お客さんがカードを覚えたところで、マジシャンは前を向きます。
そして、選ばれたカードを、トランプの山の中に戻します。
1枚のカードを抜き出す
マジシャンは「指先の感覚でカードを見なくても探し出せる。」と言い、トランプを体の後ろに回します。
そして、1枚のカードを抜き出してきます。
選んだカードではない
しかし、抜き出してきたカードを裏返してみると、お客さんの選んだスペードの3のカードではありません。
抜き出してきたカードをトランプの山に重ねる
しかし、マジシャンは抜き出した1枚のカードをトランプの山の一番上に重ね、指を鳴らします。
全てのカードが表になる
そして、トランプをテーブルの上に広げると、全てのカードがひっくり返ってしまします。
1枚だけ裏返しのカードが
そして、よく見ると、1枚だけ裏返しにひっくり返っているカードがあります。
選ばれたカードが当たる
その裏返しになったカードをひっくり返してみると、まさにお客さんの選んだスペードの3です。
【解説】簡単トランプマジック|裏返しにひっくり返るカード
それでは、解説(種明かし)に入ります。
トランプを混ぜてもらう
まず、1組のトランプを手渡して、軽くお客さんに混ぜてもらいましょう。
カードを選んでもらう
次に、トランプを広げ、1枚のカードをお客さんに選んでもらいます。
そして、そのカードをよく覚えてもらいましょう。
後ろを向く
お客さんがカードを選んで覚えている間、「私は見えないように後ろを見ているので」といって、マジシャンは後ろを向いておきます。
一番上のカードをひっくり返す
マジシャンは後ろを向いている間に、次の操作を行います。
まず、トランプの山全体をひっくり返します。
そして、上記のように、底にあった1枚だけを裏返しにします。
すると、トランプを揃えて持っているときには、全て裏向きに見えますが、実際には一番上のカードだけが裏向きで、その他は全て表向きという状態になります。
前を向く
先程の操作が終わったら、トランプの山を揃えて、前を向き直ります。
カードを戻してもらう
お客さんに選んでもらったカードを、トランプの山の中に戻します。
表向きのカードが見えないように注意しながら、山を揃えた状態で、お客さんのカードをトランプの山の中程に差し込みます。
実際には、上記のように、全て表向きのカードの中に、裏向きのまま差し込んである状態になります。
カードを後ろに回す
「今から、指先の感覚だけでカードを探し出します。」と言って、トランプの山を体の後ろ側に回します。
1枚だけ抜き出す
お客さんのカードとは関係のないカードを1枚だけ抜き出します。
底にあるカードで良いです。
違うカードであることを示す
再び、トランプの山を体の前に出してきて、「抜き出しました。」と言います。
そして、抜き出したカードを示しますが、それは底から抜き出した関係のないカードなので、お客さんのカードではありません。
なお、手に揃えて持っているトランプの山は、一番上の裏向きのカード以外は全て表向きの状態です。
全てのカードがひっくり返る
抜き出してきた関係のないカードをトランプの山の一番上に表向きに乗せ、指を鳴らしてカードを広げます。
すると、全てのカードがひっくり返り、表向きになったように見えます。
もちろんですが、一番上で裏向きにしておいたカードはそのままなので、広げる際にはこの裏向きのカードは隠して広げます。
お客さんのカードだけが裏向きになっている
そして、カードを広げてみていくと、真ん中の辺りに1枚だけ裏向きのカードが入っています。
最後に、このカードがお客さんの選んだカードと一致することを示して演技を終わります。
【実演】簡単トランプマジック|裏返しにひっくり返るカード
では、実演におけるポイントを以下に示します。
準備した状態から始める
底のカードを1枚だけ裏返しておけばよいので、特に混ぜさせないでも良いと思うのなら、準備をした状態から始めても良いです。
個人的に、テクニックを使わずに済んで、効果が変わらないなのであれば、テクニックが少ない方が負担が小さいので演じやすいと思っています。
動作の理由付け
解説の手順では、後ろを向いたり、カードを体の後ろに回したりという動作があります。
これは、マジックに慣れていない方でも、テクニックをできるだけ使わずに済むようにと考えてのことですが、お客さんから見れば、不自然な動作にも見えます。
ですので、こうした動作には理由付けがあると良いでしょう。
例えば、後ろを向くのは「お客さんのカードが見えないようにするため」、体の後ろにカードを回すのは、「お客さんのカードを見なくても当てられるから」、といった具合ですね。
カードを裏返すときの演出
カードを裏返す演出は色々ありますが、今回はトランプ全体がひっくり返った後、お客さんのカードだけが反対向きになっているという見せ方をしています。
この方が、視覚的な変化が大きいため、こういう演出にしています。
もちろん、体の後ろでトランプの山ごとひっくり返し、お客さんのカードだけが反対向きになった状態でカードを広げても良いと思います。
【応用】簡単トランプマジック|裏返しにひっくり返るカード
少しテクニックを使うと、以下の演技動画のように、よりはっきりと変化した様子が分かるようになります。
終わりに
以上、簡単なトランプマジックとして、裏返しにひっくり返るカードのやり方を解説してきました。
あまりトランプの扱いに慣れない人でも、易しくできるような手順にしていますので、ぜひ練習してみてください。