トランプマジックの基本テクニックを覚えたいですか?
この記事では、特定のカードを押し出す技法である、『アウトジョグ』と『インジョグ』について解説します。
テクニックを覚えて、マジックを上達させましょう。
アウトジョグ・インジョグとは
まず、アウトジョグおよびインジョグとは何かを説明します。
アウトジョグとは
アウトジョグ(Out Jog)とは、マジシャンから見て向こう側にカードを突き出すテクニックのことです。
out が外側、jog がそっと押す、という意味です。
インジョグとは
一方、インジョグ(In Jog)とは、マジシャンから見て手前側にカードを突き出すテクニックのことです。
in が内側、jog がそっと押す、という意味ですね。
アウトジョグ・インジョグの用途
アウトジョグやインジョグは、マジックに使う特定のカードを抜き出すなどの際に使います。
その場合、左右の手の間でカードを広げる(スプレッド)して行うことが多いですね。
(スプレッドに関しては以下の記事に詳しく解説してあります。)
ちなみに、アウトジョグやインジョグは、スプレッドした状態以外でも行われます。
例えば、カードを混ぜる動き(シャッフル)の最中で、お客さんに気付かれないように、特定のカードをアウトジョグ・インジョグするといった具合ですね。
アウトジョグ・インジョグのやり方
アウトジョグ・インジョグの解説動画
以下の動画で、アウトジョグ及びインジョグの詳しいやり方を解説しています。
アウトジョグのやり方(文章での解説)
カードを両手の間に広げる
まず、上図のように両手の間にカードを広げます。
(詳しい広げ方を知りたい方は、スプレッドの記事にある解説をご覧ください。)
突き出すカードの部分で分ける
カードを広げたら、突き出すカード(図ではスペードの2)より下にあるのカードの束を、向こう側へずらします。
突き出したカードの裏を押さえる
アウトジョグするスペードの2のカードの縁を、右手の人差し指で押さえましょう。
突き出したカード以外を元に戻す
そして、スペードの2を右手の人差し指で押さえたまま、左手のカードの束を手前に引いて元に戻します。
これで、スペードの2がアウトジョグされた状態になります。
インジョグのやり方(文章での解説)
続いてインジョグのやり方を解説します。
カードを両手の間に広げる
まず、両手の間にカードを広げます。
(詳しい広げ方を知りたい方は、スプレッドの記事にある解説をご覧ください。)
突き出すカードの部分で分ける
インジョグするクラブの9より下にあるカードの束ごと、左手を手前に引いてずらします。
突き出したカードの裏を押さえる
少し見にくいですが、裏側では、右手の中指でクラブの9の縁を押さえています。
人によって押さえやすい指は違うので、自分のやりやすい指で押さえれば結構です。
突き出したカードを戻す
最後に、クラブの9を右手の指で押さえたまま、左手にある残りのカードの束を、手前に押し戻します。
これでクラブの9がインジョグされた状態になりました。
終わりに
以上、トランプマジック基本テクニック『アウトジョグ』及び『インジョグ』のやり方について解説しました。
個人的に、お客さんに言われたカードを抜き出したりするときは、アウトジョグの方がより多く使う印象です。
一方、インジョグは、お客さんから見えにくい分、お客さんから隠れて行う動作で使うことが多いように思います。
どちらも覚えておきたい基本テクニックなので、スムーズにできるように練習しましょう。