マジックを本格的にやってみたくて、マジック用のトランプを探しているけど、色々おすすめされていて困ってしまう。
「結局、どのトランプがマジック用に最適なのか分からない!」と思っていませんか?
私も、最初にマジック用具を揃えようとしたとき、色んな種類のトランプがおすすめされていて、どのトランプを買えば良いか分かりませんでした。
でも、長年マジックをやってきた経験からすると、最初に手に取るマジック用のトランプは「バイスクル(Bicycle)で良い。」といえます。
この記事では、なぜバイスクルが最初に手に取るマジック用のトランプとしておすすめなのか、その理由を解説します。
マジック用のトランプ選びに関する疑問を、ぜひ解決してください。
バイスクル(Bicycle)とは
アメリカのU.Sプレイング・カード社(Playing Card Company:https://bicyclecards.com/)が製造しているトランプです。
裏面やケース、ジョーカーに自転車(Bicycle)の模様があしらわれたデザインのトランプです。
マジック用トランプにバイスクルがおすすめな理由
マジック用トランプとして、バイスクルをおすすめする理由は、次のとおりです。
多くのマジシャンが使っている
これまで、プロアマ問わず、多くのマジシャンを見てきましたが、カードマジックをやる方であれば、そのほとんどはバイスクルを持っていました。
それだけ、カードマジックをやるマジシャンにとっては、標準的なトランプとして認められているということです。
使い心地の良さ
紙の表面の触り心地、カードの広げやすさ、しなり具合など、使っていて適度に心地良いのもバイスクルを選ぶ理由の1つです。
市販のトランプなんかに慣れていると、あまりの滑りの良さに驚きます。
私自身も、初めてバイスクルに触れてから10年以上経ちますが、他のトランプを使おうと考えたことがありません。
友達のマジシャンから、他のトランプを借りて使ってみたことはありますが、そちらをわざわざ買ってまで使おうとは思わなかったので、バイスクルは十分と感じられる品質のトランプなのでしょう。
コストパフォーマンスが良い
バイスクルは比較的リーズナブルな価格で購入できるのも良いところです。
Amazonで12個入りの箱で買うと、1個あたり300円くらいで購入できます。
アメリカのAmazonなら送料はかかりますが、まとめ買いすると、1個100円代くらいになります。
基本的にトランプは消耗品になります。
トランプを買い換える度に、高い出費をしていたのではもったいないですよね。
その分は、ネタの仕入れや、他の道具の購入に充てたいところです。
ギミックの多さ
トランプを使ったマジックの中には、ギミック(仕掛け)を使ったものもあります。
数枚のカードに細工がしてあることもあれば、トランプ全体、あるいはケースに仕掛けがされていることもあります。
マジックショップ等でこういうギミックは購入できるのですが、そのギミック製品の多くが、バイスクルのデザインで作られているというのも、バイスクルをおすすめする理由です。
素材が紙である
マジックのネタに関する知識が増えてくると、自分でカードにいろいろな加工を施す機会もでてきます。
その時に、紙製のトランプだと、切ったり、穴を開けたり、剥がしたり、貼り付けたりといった加工がしやすいんですよね。
また、トランプマジックには、破って復活させる現象(トーン・アンド・レストアード)もありますから、こういう演技をしたいならば、紙製であることは必須条件ですね。
選び方のポイント
さて、このバイスクルですが、実は色々と細かい仕様があります。
ですが、大まかに言えば、次のようなトランプを選んでおけば間違いないでしょう。
【色】赤と青のセットで持っておくと便利
【サイズ】ポーカーサイズ(手が小さい人はブリッジサイズ)
【裏模様】お好みでOK(ポピュラーなのはライダーバック)
もう少し詳しく解説しますね。
色
バイスクルのトランプの色に関して言うと、オーソドックスなものは赤と青になります。
次いで多いのが黒ですかね。
他にも、グリーンとか、ピンクとか、ゴールドとか、色んなものが出ています。
トランプの色が変わるマジックや、2つのトランプを使うマジックなど、2色あると都合の良いときがあるので、赤と青のセットで持っておくと良いと思います。
サイズ
一般的には、ポーカーサイズを使うマジシャンが多いです。
私もポーカーサイズを使っています。
参考までに、私の手のサイズは、中指の先端から手首との境目まで約18 cmで、指が長いと言われる方です。
なお、手が小さい人、指が短い人、女性や子供などは、ブリッジサイズという、幅が細いカードの方が扱いやすいと思います。
ちなみに、ポーカーサイズとブリッジサイズの大きさはそれぞれ、
- ポーカーサイズが63 mm × 88 mm
- ブリッジサイズが57 mm × 89 mm
だそうです(Wikipediaより)。
裏模様
バイスクルのトランプにも、色々なモデルがあります。
そして、裏模様もそのモデルごとに異なるのですが、ライダーバックという裏模様がポピュラーです。
他にも、マンドリンバック、リーグバック等、様々な裏模様がありますね。
その他
少し細かい話ですが、同じライダーバックでも、ケンタッキー製(KY)とオハイオ製(OHIO)があります。
アメリカの生産工場の場所にちなんでそう呼ばれているみたいです。
現在、オハイオ製は生産中止になっていて、市販で出回っているのはケンタッキー製が多いと思います。
個人的には、ケンタッキー製よりオハイオ製の方が良かったと感じますね。
出回っていないので、若干プレミアがついているのか、高めの値段で取引されています。
(以下はオハイオ製のライダーバック)
ケンタッキー製は、手汗でインクが滲んで、側面が黒くなる時があります。
また、裏模様の印刷位置がずれているとか、紙の切り口が粗いとか、若干ですが加工が雑な感じがありますね。
後、ケースにも広告が印刷されていて、何だかデザインが安っぽいです。
(以下はケンタッキー製のライダーバック)
まあ、散々な言いようですが、それでも100均のトランプ等と比べれば遥かに質は良いですし、些細な違いだと思いますから、どちらでも特に遜色なく使えるとは思います。
バイスクルはどこで買えるのか
Amazonで良いと思いますけどね。
私も最初の頃はマジックショップで買っていましたが、今はAmazonでまとめ買いします。
まとめ買いよりは割高になりますが、バラ売りもしていますよ。
もちろん、売ってる場所は他にもあり、マジックショップであったり、東急ハンズのおもちゃ売り場のような場所でも買えます。
終わりに
以上、マジックの用トランプはバイスクル(Bicycle)がおすすめである理由について解説してきました。
これから本格的にマジックを始めたいとか、マジック用のトランプをどれを買えば良いのか迷っているなら、バイスクルは最初に手にとるトランプとして間違いのないものだと思います。
もちろん、最初は慣れていないですし、扱いづらいと感じる人もいるかも知れませんが、そう感じたら、そのときにサイズを変えたり、違うトランプを試してみれば良いでしょう。
他のトランプと比べる基準にもなりますし、一度はバイスクルに触れてみるのをおすすめします。